10月の個展でのこと。
「うたういきものずかん」をお小遣いで買っていってくれた小学生がいた。
小学生にとっての2000円って、大人にとっての10万円くらいの大金だと思うけど、何のためらいもなく嬉しそうに買おうとする男の子。
その気持ちだけで嬉しかったから本当は無料でプレゼントしてもよかったんだけど、お小遣いで買おうと決めた気持ちも大切にするべきだと思ったので《学割》という事にして半額の1000円で売ってあげた。小学生はとても嬉しそうに帰っていった。
それから2か月後、
クリスマスの日、その小学生のお母さんが新しく出版した「うたうものことずかん」をアトリエまで買いに来てくれた。
クリスマスプレゼントにリクエストされたらしい。
嬉しいな。でも、嬉しいことはそれだけで終わらなかった。
「今日は息子さんと一緒じゃないんですか?」と尋ねると、お母さんがこんなことを話してくれました。
「はい。本人も来たがってたんですけど…、
僕が買いに行くと詩太さん、また学割にしてくれるでしょ?今回はお母さんに買ってもらうのに半額にしてもらったら申し訳ないから、お母さんだけ行って買ってきてって頼まれたんです。」とのこと。
なんて、立派な小学生なんだと感動させられました。
そんな配慮ができるなんて本当にすごいな。
学割の代わりに、たくさんのポストカードをおまけにつけてプレゼントしてもらいました。
世の中捨てたもんじゃないな。
ありがとう。
そうそう、10月の個展での小学生たちとの出逢いが嬉しかったから、
その小学生達が通ってる学校の名前を【うたうものことずかん】にこっそり書き込んでるのは、
自分たちで気付くまで内緒にしておこう(^_^)
コメント
コメント一覧 (2件)
素晴らしいお話をありがとうございます涙が出そうでした
でも、うーたさんの作品は心が表れた温かいタッチなんですよ私もほしい
うーたさんのファンより支持しますからね
きぃちゃん さん
コメントありがとうございます(^_^)
そう言っていただけて嬉しいです。
たくさんの方が素敵なエピソードをもってやってきてくれるんです。
そんな出逢いを、作品に込めてつくっています(^^)