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キムラシンゴ/shingo kimura
作家名:詩太(うーた)
「穏やかな時間」をテーマに、詩や絵や物語の創作を行う詩人・画家。

詩から始まった創作活動は、水彩画・アクリル画・デジタル画・物語の創作へと表現の幅を広げ、さまざまな手法を用いて温かな世界観の作品を創り出す現在のスタイルに至る。

創作以外にも、これまでに30回以上の個展開催、詩画集出版、ライブペイント出演、人権講演、子ども向けワークショップ開催など精力的に活動を行っている。

福岡県出身、1987年生まれ。

Story『片羽の蝶々』と詩展での忘れられない出来事

Story『片羽の蝶々』

 

あるところにとっても仲良しなアゲハ蝶の親子がいました。

お母さん蝶々は森いちばんの美しい羽をもったアゲハ蝶。
子ども蝶々の名前はハナちゃん。

実は片方の羽が生まれつきもう片方の羽の半分くらいしかありません。

でもね、

ハナちゃんはとっても明るくっていつもニコニコしてるんだ。

そんなある日、
森の幼稚園にお母さんがハナちゃんを迎えに行った時のこと。

小さなクラスのカナブンくんがハナちゃんにこう言ったんです。
「なんでこっちの羽がないと?かわいそう…」

作り笑いして困っているハナちゃん。

すると、お母さん蝶々が優しい口調でカナブンくんにこう話し始めました。

「あのね、ハナちゃんの羽はね、無いんじゃないんだよ。

これが生まれたときからハナちゃんの羽なの。
この羽でお空も飛ベるし
ひらひら踊ったり、何だってできるの。

だからね、かわいそうだなんて思わなくていいのよ。ありがとうね。」

そして、

2匹でー緒に飛んでおうちに帰って行ったんだ。
もちろんハナちゃんのぺースでね。

そのときのお母さんの言葉と

ハナちゃんの幸せそうな表情が忘れられないんだ。

子どもは親を選ベないっていうけど、
ハナちゃんはきっと

お母さんを選んで生まれてきたんだろうなって
心からそう思ったんだ。


 

 

実は・・・

 

このストーリーには、モデルになった親子がいます。

その親子が先日の詩展「彩々-iroiro-」に来場してくれました。

会話はしたけど「片羽の蝶々」についてはお互いに触れることなく会場を
あとにしていった2人。

でも、少女のメッセージは強い決意と共に感想ノートに綴られていました。

 

片羽の蝶々

 

 

感動しました。

まだ小さな女の子がこんなー言を言えるなんて。

やっばり、親が育てたように子は育つんだ

この家族を心から尊敬します。

またーつ大切なことを学びました。
ありがとう。
ハナちゃんとご家族の幸せを願って。

片羽の蝶々

2015.9/12 詩太

片羽の蝶々

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