作品に「余白」を残す理由
ぼくは詩作品を制作する際には
余白(よはく)を残す事を意識しています。
ここでいう余白は
“紙の何も描いてない部分”という意味じゃなくて
“その人なりに想像する余地”を
作品に残すという感じです。
どういう事かというと
人によって詩の捉え方が変わるようなイメージで
詩を考えるという事。
例えば
この消しゴムという作品。
どうやったら消しゴムを大切にできるかという想いから
消しゴム目線で人間に語りかけるような詩を書いたのですが
(※その詳しい想いはコチラの記事をご覧ください)
「この詩との出逢いをきっかけに子どもたちが
消しゴムを大切にしてくれればいいな」という
想いだけを込めた詩かというと、
実は、違います。
子どもへ向けたメッセージとは別に
大人へ向けたメッセージを込めています。
この消しゴムに残した余白は、
“誰か”に重ねて想像できる、という余白です。
小さくなっていく消しゴムを
おじいちゃんやおばあちゃんに重ねたり
飼っているペットに重ねたり
介護中の両親の姿に重ねたり
余命宣告をうけた闘病中の大切な人に重ねたり…
ふと、
そんな風に想像を膨らませる人も
いるんじゃないかなと思っています。
もしも、
この小さくなっていく消しゴムの姿に
大切な人との残された時間を想像できたなら
この詩との出逢いがきっと
あなたにとって大切な誰かと
一緒に過ごせる時間をもっと大切にしようって
改めて思えるきっかけになるんじゃないかな…
という
願いとメッセージを込めています。
だからこそ、
「うたう いきものずかん」と
「うたう ものことずかん」には
【0さい~100さいのあなたへ】
という対象年齢をつけました。
見る人によって違う「余白」の部分も
感じながら読んでいただけると
嬉しいなと思います。
制作中の「うたうものことずかん」の
お届けはクリスマス。
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