詩太のポケット詩集

「うーた」 × 「 ヒト・モノ・コト」で生まれる詩と物語

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『普通の事』はあっても『普通の人』なんていないってお話。

   

『普通』って何だろう?

 

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普段から何気なく使ってる『普通』という言葉。

 

昨日の会話の中で出てきたその言葉が気になった。

 

 

辞書で調べてみると

ふつう
普通
  1. いつ、どこにでもあるような、ありふれたものであること。他と特に異なる性質を持ってはいないさま。

     「―の状態」

 と書いてあった。

 

 

あぁ、そっか。

違和感の意味が分かった気がした。

 

 

普通の「事」はあったとしても

普通の「人」はいないってことだ。

 

 

ひとりひとり異なる性質を持ってるから

「普通」って言葉は人には使えるはずないんだ。

 

スッと腑に落ちた。

 

 

 

ふと、
昔、担任の先生から言われた一言を思い出した。

小学校6年生の時の出来事だ。

 

障害児施設に通う軽度の知的障害を持った女の子が
一日だけ体験学習として自分のクラスに入って
一緒に過ごしたことがある。

 

当時の自分の中にあった『障がい者』という偏ったイメージとは
ほど遠いその子の姿に
『予想してたより普通なんだ』と思った。

 

一日の終わりに感想文を提出することになってたので
そのままの気持ちを書いて提出した。

 

次の日。

 

朝のホームルームで先生がこう言った。

 

『思ったより普通だったって感想が多かったけど普通って何?

みんなと一緒だったら普通なの?』

 

 

その言葉が今でも忘れられない。

確かにそうだ。
知らないうちに自分が普通だと思い込んでたんだ。
もっと言えば
障がいをもったその子を「自分と違う」ってだけで見下してしまってたんだと思う。

 

自分の『普通』が
人の『普通』じゃないんだと気付いた。

 

その出来事があってから

『普通』っていう言葉を使うのが少し怖くなった。

 

 

今になって
当時の先生はなんて大切なことを伝えようとしてくれたんだろうって
感謝の気持ちでいっぱい。

 

 

大人になってからも時々『普通』という言葉を聞くたびに思い出す。

昨日の会話でもそう。

 

でもやっとわかった。

結論は簡単だった。

 

『普通の人はいない』

『普通って言葉は人に対して使えない』

 

ただそれだけのことだったんだ。

 

 

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【普通なんてない】

 

誰かにとっての普通は

 

自分にとっての普通じゃなくて

 

その逆も同じだとしたら

 

「普通の人」って

 

どこにいるんだろ。

詩太

2016.8/15

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